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開発の裏側で

おはようございます。

今日はこれから福津の施設契約、午後は遠賀の施設です。

さて、少し気になった記事を転載します。先日のブログでも1分間で完売とお伝えしたソフトバンクのロボット「ペッパー」産みの親である林さんがソフトバンクを退社したことで、ネットでは様々な憶測が流れています。

このことについて、本日付け日経のリポートでの記事です。


・・・・・・・・・・・・・・・・

8月末の米国シリコンバレー。林氏は知人のロボット技術者に会うため、世界中の英知が集まる名門スタンフォード大学のキャンパスを訪ねていた。次のビジネスのヒントを求め、ロボティクス(ロボット工学)に強い大学を巡っているという。

 林氏がソフトバンクを退社すると公表したのは、8月20日だった。直前に放映されたテレビ番組で、孫正義社長がペッパーの開発陣を叱責している映像が流れたことから、ネットでは「林氏は孫社長に退職に追い込まれた」という話がどんどん拡散していった。

 ところが、当人に直撃すると、話は少し違っていた。

 「ちまたで言われているようなことはない。ペッパー開発に一区切りついたからです。孫社長と対立したわけではないし、ソフトバンクを批判するつもりもない」

 林氏はソフトバンクでペッパーの開発リーダーをつとめる前は、トヨタ自動車の技術者だった。孫社長が開いている後継者育成機関「ソフトバンクアカデミア」への参加をきっかけに、ソフトバンクに急接近した。

■時間軸にズレ

 それは、ちょうど孫社長がロボット事業への参入を考えていたころ。当然のことのように、孫社長は林氏をスカウト。2012年、林氏はソフトバンク入りし、ロボット開発の責任者となった。


ソフトバンクで「ペッパー」の開発リーダーだった林氏(8月、米国シリコンバレー)
 林氏を含めて開発チームの努力の結晶が、6月に一般発売されたペッパーだ。毎月1000台が3カ月連続で完売。高額商品であることを考えると、いい出足だ。

 ソフトバンクという成長企業で、戦略事業の行方を握るキーマン。そんな大事を任されることに重圧はあっても、やりがいも大きいはずだ。なぜ、ソフトバンクを辞めたのか。まだ納得しがたい。

 林氏は、その理由を探るヒントを「会社が決めた方向性と自分が開発したい方向性がかならずしも一致するわけではなかった」と語る。それは孫社長らとの対立を意味していないが、どうも、林氏は何かしらのズレを感じていたらしい。

 ソフトバンクでは、周囲が想像するとおり、製品開発の方向性を決めるのは孫社長だ。ロボットに関しては、「鉄腕アトム」をつくる、という壮大な夢を持ち、米グーグルが買収した東京大学発のベンチャー、シャフトなどの複数の有力ベンチャーの買収を検討したこともある。

 しかし、孫社長は技術者ではないため、具体的な開発スケジュールなどを詰めるのは現場だ。つまり、林氏らエンジニアたちだ。

■ペッパーが「皮肉屋」の理由


「ペッパー」の一般販売を発表し、記念写真に納まる(右から)鴻海精密工業の郭台銘CEO、ソフトバンクの孫正義社長、アリババの馬雲会長(6月、千葉県浦安市)
 独特の嗅覚を持つカリスマ経営者と、先端技術をリードするエンジニア。路線対立というより、技術革新のスピードを見つめる2人の間で、時間軸にズレが生じていたのではないだろうか。つまり、孫社長が考える時間軸、林氏の考える時間軸が異なっていたということだ。

 例えば、林氏は、「ロボットの自律能力(状況に応じ自分で判断し動く能力)」に関して、こう語る。

 「期待と現実に、大きなギャップがあったと思う。専門的な技術者であれば共通の認識があると思うが、最新の人工知能(AI)でも、できることはまだまだ限られている。僕自身はソフトバンク在職中、その中で何ができるかを考え抜いてきた」

 そんな林氏の苦労こそが、ペッパーに「人とコミュニケーションするロボット」としての命を吹き込んだのだ。

 ペッパーはもともと、ソフトバンクが2012年に買収した仏アルデバラン・ロボティクスが開発した製品が原型。AI技術の進歩は猛スピードで進んでいるとはいえ、いまだ人間にはほど遠い。

 そこでひねり出した知恵がAIを補完するアイデアだった。ペッパーの場合、「皮肉屋」という設定にして冗舌にしゃべらせてコミュニケーションを特定の方向に誘導することが一つのパターン。認識するシチュエーションを限定していくことで、AIの認識能力に限界があることをカバーした。

 ロボット技術を巡る期待と現実。林氏がソフトバンク時代にぶつかった大きなズレである。

■「AIバブル」の果てに

 林氏だけではない。AIの技術開発でも先行するシリコンバレーでも、林氏と同じズレを抱える技術者たちが増えている。AI時代の到来を巡って、行き過ぎた熱狂が起きてしまっているからだ。

 今回のAIブームのはじまりは10年ほど前。米国で、脳の構造を模倣した「ディープ・ラーニング(深層学習)」が編み出されたことがきっかけだった。画像や音声の認識精度が飛躍的に向上してきている。

 その結果、米フェイスブックや米グーグルなどが相次ぎ、AI関連のベンチャー企業の買収に走った。関連企業には資金が簡単に集まる状況だ。実用化への期待が膨らみ、「AIバブル」の様相を呈するようになっていく。

 しかし、期待に現実は届かない。AI研究の第一人者で、中国検索大手百度(バイドゥ)の人工知能研究所トップ、アンドリュー・ング氏は「現状のAIは人間を脅かすにはほど遠い。AIを単純化し、過度に危険性をあおるのは真剣な研究者の邪魔になる」と顔をしかめる。

 「AIはたとえるなら、生まれたての赤子の認識能力も持っていない」

 米アップルの音声認識・自動応答サービス「シリ」開発に携わり、SRIベンチャーズの前トップでもあるノーマン・ウィナルスキー氏は指摘する。

■「究極の例」は仏像

 林氏も、AIの進化のスピードについて同じスタンスを持っているのだろう。だからこそ、すぐにでもAI時代が到来することを夢見る孫社長といったん、たもとを分かつことを決意したのではないか。


林要(はやし・かなめ) 1998年都立科学技術大学(現首都大学東京)大学院修了、トヨタ自動車入社。2012年ソフトバンクモバイル入社。41歳。
 林氏は、「なんらかの形でロボットには関わりたい」とするが、次の進路を決めて、ソフトバンクを辞めたわけではない。現代のロボット開発では、ソフトウエアやネットワークを含めると、数十億円単位の開発投資が必要になる。大企業の後ろ盾なしには、かなり険しい道だ。

 林氏自身、冗舌なペッパーとは逆に「もっとしゃべることを促すロボットがあっていい」と考えている。ペッパー開発中の調査では、1日の終わりに頭を整理するため、その日の出来事をしゃべりたいという女性が多かった。そこに潜在的な需要があるとみているのだ。

 「(ロボットという)形があることは重要だ。我々の体には無意識に働きかける多くのセンサーがあり、感じ方に大きな影響を与える。触覚や音などを駆使し魅力を高めることがコミュニケーションには有効だ」

 林氏は、ロボットという存在がAIの限界を補うのに有効だと考えている。究極のモデルとして挙げるのが仏像だ。実体を持ち、手でさわれる。決してしゃべらないが、人に「対話」を促す性格を秘めているように見えるからだ。

 AIとロボットの融合技術が社会にもたらす巨大な可能性に疑いはない。だが、いつも期待が先行する分、現場の技術者たちの苦しみも大きい。AI開発の歴史は幻滅の連続だ。世界中のAI技術者が今ももがいている。林氏の離職も、その中の一つの出来事のように見える。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここまで


開発の裏側では、理想と現実のギャップを埋められない深い溝があったのですね。
人々の「話したい」「聞いてほしい」を上手に引きだすソーシャルワーカーのようなAIを搭載したロボットを、林さんが生み出す日もそう遠くはないかもしれませんね。
ロボットが登場したことで効率的な事業展開が期待できますが、開発までの道のりでは技術者の「気」と「手間」が結集していたのですね。


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